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Corridors of Power
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未開封品でございますが、ジャケット表に四か所の筋瑕がございます。
内容は言わずもがな。
ラインアップは名手揃い。
故Gary Moore(G、Vo、ex-Skid Row、Gary Moore Band、Thin Lizzy、ColosseumⅡ、G-Force、後にGreg Lake)、Ian Paice(Ds、現Deep Purple、ex-Paice,Ashton & Lord、Whitesnake)、
Neil Murray(B、ex-Hanson、National Health、Gilgamesh、ColosseumⅡ、Whitesnake、後にVowWow、Black Sabbath、Brian May、Peter Green"s Sprinter Group、MSGセッション他)、
故Tommy Eyre(Key、ex-Joe Cocker、Aynsley Dunbar"s Ritaliation、Aynsley Dunbar"s Blue Whale、Greece Band、Riff Raff、ZZebra、The Sansation Alex Harvey Band、Greg Lake、Ray Russell、Ian Gillan、BBM、Wham!(!!!)他)となります。
またゲストとして、故Jack Bruce(Vo、ex-Cream、Jack Bruce Band、Cozy Powell/Trevor Rabinセッション、後にBBM、Spectrum Road他)、Mo Foster(B、ex-Affinity、Jeff Beck”There and Back”、RMS他)、
故Bobby Chouinard(Ds、当時Billy Squier Band)となります。全て一曲のみとなります。
故Gary Mooreは全てのリードヴォーカル担当となります(一曲のみJack Bruceとデュオ)。
プロデュースはJeff Glixmanが担当(かの”Kansas”で御馴染み。KissのPaul Stanley、Magnun”Chase the Dragon”、後にBlack Sabbath他を手掛ける)。
1982年3月~5月英国・ロンドン”Townhouse Studios”(Brand X、Bruford、U.K.、Asia等の制作で御馴染み)、”Air Studios”での制作となります。
名手故Cozy Powellとのプロジェクトが故Gary Moore自身の契約問題で頓挫(Jet Recordとの契約で結構不当なものであった模様)。
(Cozy Powell/Gary Moore/Clive Chaman(ex-Jeff Beck Group、The Streetwalkers、Brian Auger"s Oblivion Express、Hummingbirds他)のトリオで、Glenn Hughes、Don Aireyを迎える計画があった模様...................
諸説ございますが、そもそもJet Recordsとの契約解消のためライブ録音(”Live At The Marquee”となる音源...........かの金メダル・ソング音源ではございますが.....)を用意していた模様でございます。
スタジオ制作契約の不履行を持ち出され(←これが相当怪しい)、違約金支払いを申し出るもののかなりの法外な金額を吹っ掛けられた模様でございます........何だかねぇ........................)
契約解消を目指して隠れ名盤「Dirty Fingers」を制作(非常に安普請の制作で故Gary Moore自身は気に入っていないとの事でございましたが................)。
当時の中後期NWOBHMを反映した感のある音楽性で(全盛期Gary Moore特有のメロディ重視の作風ではございますが)案外ストレートでシンプルな感のある高品質なHR/HMが聴かれますが、
当時の曰くある(笑)Jet Recordsはライヴ12インチ盤リリースのみで、”Live At The Marquee”(となる音源)や”Dirty Fingers”名作二作をお蔵入り。Gary Mooreを飼い殺しという異様な制裁を加える事となります。
暫しの活動停止後に晴れて契約解除となり、新契約マネージメントの仲介でかの大御所Greg Lake(ex-King Crimson、Emerson,Lake&Palmer、後にEmerson,Lake & Powell)と邂逅。
「パンクスか?」「ロートルか?」との初対面印象だった模様でございますが、見事に意気投合(笑........何だかねぇ........)。作品制作にツアーと精力的に動き出します。
その後「火中の栗を拾いに来る」かのVirgin Recordsと邂逅(←ここがミソ)。
本格的にソロ・アーティストとして歩み始める事となり、新作制作に乗り出す...............という厄介な経緯がございます.............................
かの「Dirty Fingers」は今作のプロトタイプ的作品と言われ、楽曲によっては部分がそれに再使用されたりカバー曲が含まれるという理由からでございますが、洗練度や演奏・アンサンブル含めた練り具合ではかなり異なるもの。
後にGreg Lakeとの邂逅で使用される名曲”Nuclear Attack”の原曲スタジオ録音が含まれる事もあり、当時はGary Mooreの音楽的ミッシング・リンクとも言われた貴重な作品でございますが、
Gary Moore流中後期NWOBHM解釈の感がございます。
さて今作。
かの”Greg Lake”との邂逅でプロデュースをも手掛けるそのGreg Lakeから”音楽性の洗練や品格”を学んだ模様で、以前に比べ遥かに洗練され地に着いた音楽性となっております。
NWOBHM後期ではございますがその影響からは既に脱しており、八十年代を睨んだ洗練され緻密で非常に練られた音楽性。
メタル系統の音楽性ではございますがロック的な荒さや躍動感、砂埃舞うという感があり、非常に興味深いものとなっております。
故Gary Mooreの演奏に重点を置いた感がございますが非常な楽曲重視。ヴォーカルを中心に据えたものでメロディ重視。音楽シーンがアメリカ中心に移った事もありそれを睨んだ感がございます(Jeff Glixmanの貢献の感)。
ソロとして再出発という事で非常に意欲感が感じられるもので楽曲が充実。
故Gary Mooreがそもそも持ち合わせ後々に強く全面に押し出される事となるポピュラー面のメロディアスさが楽曲によって強く打ち出されているものもあり、非常に興味深いものがございます。
ラインナップも歴戦の名手揃い。
Neil Murray/Ian Paiceというシーン屈指のリズム隊という事もあり、非常に締まった演奏・アンサンブル(「Neil Murrayはとても良い」とは名手Ian Paiceの御言葉)。
また同じキャリア組で脇役としての名演で知られる故Tommy Eyreの的確なキーボード・ワークは見事なもの。
実は全員英国クロスオーヴァー系絡みと言う事もあり阿吽の呼吸と演奏の細やかさが感じられるもので、こちらも非常に興味深いものとなっております。
録音は鉄の反響板をスタジオ天井部に張り付けたという特殊な造りで知られる”Townhouse Studios”の音響特性を強く生かした感があり、空間を非常に生かしているものの非常に生々しいものでライヴ感を強く生かしたもの。
特にギターソロは非常に生々しい録音。故Gary Mooreのアタックの強いピッキングが非常に判り易いものとなっております。
また使用スタジオがプログレ系でも知られ、またオーディオ・ファンにも当時高く評価されたかの”Asia”の大傑作”1st”の制作スタジオという事もあってか?音響面を重視した感もございます。
非常に充実した制作で満を持してツアーに臨むものの、ツアーの長期化を嫌い名手故Tommy Eyreが脱退。後任にかの名手Randy Rhoadsを不慮の事故で失い活動が混沌としたOzzy Osbourneを離れたDon Aireyが加入。
されどかのジャズ/ロック/クロスオーヴァー系名バンド”ColosseumⅡ”での三名が揃った事で、伝説の”ColosseumⅢラインナップ(笑)”が完成。
ヴォーカルも”Charlie Huhn”(ex-Ted Nugent、後にVictory)から”John Sloman”(ex-Lone Star、Uriah Heep。 後に来日公演後脱退、かの”Paul Young”のバックコーラス担当となり来日公演に同行)へと交代し、
伝説の初来日公演に臨む事となります.......................................................
ボーナス楽曲は名手故Tommy Eyre脱退後、来日公演前に再制作となったもの。
当時”Virgin Record”契約のかの”Culture Club”を手掛けたプロデューサーによるもので、また時期的に非常に興味深いラインナップによるもの。
かの”伝説の初来日公演”直前の制作で、そのラインナップによる制作(John SlomanはB-vo担当)。
作品本編とは明らかに違う作風であるものの、後に制作され広告戦略がポピュラー系ミュージシャン扱いとなったかの大傑作”Wild Frontier”収録のポピュラー系音楽性の楽曲に繋がる感がございます.......................................
自身のレギュラーバンドがあるものの作品制作は多くのゲストを迎えるという感のある故Gary Mooreでございますが、今作はレギュラーバンド中心の制作で非常に希少な感があるものでございます。
今作の制作時期当たりは水面下で”Deep Purple再結成”の話し合いがBruce Payne(現Deep Purple、当時Rainbowのマネージャー)とPhil Banfield(当時Ian Gillanのマネージャー)の間で持たれていたというもの。
「再結成となれば参加する事になる。後任の人事を進めておいてほしい」とIan Paiceが故Gary Mooreやマネージメントに極秘裏に伝えていた感がございます。
後にプロモーター関連の契約金の相違で一旦頓挫となりますが、再結成を巡り故Gary Mooreは故Bobby Chouinardを(一曲のみとは言え)試していた感がございます。
次作で大幅に起用となりますが、その大幅起用の裏には”Deep Purple再結成”の話が水面下とは言えどかなり現実味を帯びていた、という感がございます...............................................
また、指引きベース奏者名手”Neil Murray”と(それを好まない)Jeff Glixmanの意見の相違が今作制作時で表面化しており、また故Gary Mooreが本格的なソロ化で演奏に対して自身の音楽性の枠に嵌めたがる傾向にあり、
それを嫌い名手Neil Murrayは次作制作中に脱退。
あっけなくラインナップ崩壊となってしまいます..........................................
現在では入手が困難。この機会に是非。
注:発送方法は変更になる場合がございます。宜しく御願い致します。
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